留学生の言葉

■2023学年度 受入

名前:楊 帥(ヨウスイ)
出身国:中国 河南省鄭州市
性別:男性
大学:昭和音楽大学大学院
専攻:音楽研究科 音楽芸術運営専攻 舞台芸術マネジメント領域 博士後期課程
研究テーマ:中国のオーケストラに対する支援制度の研究

 2023年4月から川崎中原ロータリークラブに所属している楊帥です。2016年7月に来日して、現在は昭和音楽大学大学院で舞台芸術マネジメントを専攻しています。幼い頃から両親の影響を受けて音楽を勉強し、中学生から大学卒業まで部活動として学校の学生オーケストラでチューバ演奏員として活動していました。そのため、オーケストラ音楽が大好きで、オーケストラに関する研究をしています。公的組織であろうが民間組織であろうが、中国の様々な組織は中国のオーケストラを支援しています。私の研究では、その支援制度の目標や仕組み、支援が行われる理由、支援制度の現状、役割、課題などについて行っています。

 2023年5月から正式にロータリークラブの活動へ参加することで、ロータリー奨学生になってよかったと感じました。毎月一回の例会だけではなく、他の様々な活動にも参加させていただいています。私は異文化交流に興味を持っていますから、それらの活動では会員の皆様やロータリアンとたっぷり交流ができてとても楽しかったです。特にカウンセラーの下條さんはピアニストで、私と同じくクラシック音楽が好きなので、自分が好きな音楽に関して楽しい交流ができました。

 そして、本場の美味しい日本料理を食べさせていただけたり、日本社会や文化に触れることで、日本という国に対する理解が深まったと思います。また、カウンセラーの下條さんや川崎中原RCの会員の皆様、他クラブのロータリアンもとても優しく、いつもお世話になっており、家族のような暖かい雰囲気を感じて、心から感謝いたします。

 これからの留学生活は、ロータリーの活動に参加しながら、自分自身の博士研究にも全力で頑張りたいと思っています。将来、貴重な留学の経験を活かして、グローバルの視点をもつ音楽のいい研究者を目指して精進していきたいと思っています。

■2021学年度 受入

名前:エンクトル・ビルグーン
出身国:モンゴル、ウランバートル市
性別:男性
大学:日本映画大学
専攻:映画学部映画学科

 私は2018年の4月に来日をし、日本で留学をしています。現在、日本映画大学映画学部映画学科で映画を専攻しています。その中で私は技術系である編集コースに入っており、編集の技術について詳しく学んでいます。大学で様々な有名な編集者から学んだ編集の技術を活かして将来たくさんの作品の編集に関わっていきたいと思っています。

 大学3年生の時ロータリーの奨学生となって最初の頃は分からないことでいっぱいでした。しかし、毎月ロータリーの例会に参加することでロータリーについて色んなことを学べました。普通なら大学生というものは自分と同じ世代の若者たちと関わることが多く、大人の社会人の方々と関わることは少ないと思います。しかし、ロータリーの奨学生になったからこそたくさんの立派の大人たちと関わることが増え、大学でも経験できない貴重な経験をさせて頂いています。特に毎回の卓話でロータリアンの方々の話を聞いて様々な企業について新しい知識を得、みな様の経験や今に至るまでどんなふうに努力をし成長してきたのかも分かるのでとても貴重な勉強になります。

 これからの2年間でもっとたくさんロータリーについて学んで、もっとロータリアンの方々から見習って成長していきたいです。大学生としても動力をし、これからの就活もロータリークラブのみんな様やカウンセラーからのアドバイスを聞きながらしっかりと頑張っていきたいと思います。

■2020学年度 受入

名前:ムカダス・ムキタル
出身国:中国 新疆ウイグル自治区
性別:女性
大学:東京藝術大学 大学院 
専攻:映像研究科 映画専攻
研究テーマ: 映画撮影における文化と人間の関わりに対する表現の試み

 私は2016年に日本に留学することを決めて、現在、東京藝術大学大学院映画専攻で映画について勉強させていただいています。私は様々な国の文化に興味を持っており、それを映像にするとことで、後世に残していく、世界で文化の重要さを伝達するための研究をしています。

 私が初めてロータリークラブの皆様とお会いできたのは新型コロナウイルスによる自粛期間に入った時期で、Zoomで画面を通してお会いしましたが、コロナで学校も休止状態であり、研究も進まない中で、クラブの皆様の関心やアドバイス受けたことに家族の様な暖かさを感じました。

 新しい学期が始まり、修了や就職について不安を感じていましたが6月、7月とクラブ例会に参加させて頂き、毎回市川さんや徳安さん、会員の皆様たちとお話させていただき、研究への自信へと繋がっています。今後もどんな困難な状況でも映画を作りつづけていきたい、日本の色んな貴重な美しい文化を世界に伝達して行きたいと思います。 皆様への感謝の気持ちや、皆様からいただいた家族の様な暖かさを持って、将来自分もロータリークラブの一員として、もっと多くの方々を応援していける様な映画製作者になれたらと思っております。

■2018学年度 受入

名前:韓 喬(HAN QIAO)
出身国:中国 瀋陽
性別:男性
大学:横浜国立大学 
専攻:工学府 機能発現工学専攻 先端物質化学コース 博士後期課程
研究テーマ: メタンから低級オレフィンを合成する新規反応プロセスの開発

 2018年度から川崎中原ロータリークラブに配属されることになった韓喬です。現在は横浜国大工学府先端物質化学コースの博士後期課程の二年生です。研究テーマは天然ガスの主成分であるメタンからプラスチックや繊維など種々の化学品の出発原料である低級オレフィンを合成する新規反応プロセスの開発です。

 クラブの毎月の第一例会に参加し、様々な分野で活躍しているロータリアンに研究以外の話、人生相談やご馳走をいただき、躓くばかりの研究生活以外の息抜きでもあります。特にカウンセラーの鈴木さんから日本社会の現状や日中文化の違いを色々教えてくれました。経済的な支援はもちろん、それ以上に様々な行事に参加し、国際交流を通して異文化への理解を深め、平和の心を学び、社会への貢献に繋がることこそがロータリー米山奨学金の最大な魅力だと感じました。

 これからの2年間、ロータリーの理念をしっかり学びながら、自分自身の研究にも全力で頑張りたいと思っています。将来は一人の化学研究者として,化学の力を駆使して人類や社会の発展に貢献したいと考えています。

■2015学年度 受入

名前:丁 中斐(DING ZHONGFEI)
出身国:中国 上海
性別:男性
大学:専修大学 
専攻:文学研究科 日本語日本文学専攻 修士課程
研究テーマ:上海方言を母語とする日本語学習者の母音の無声化について

 大学4年生の時から、ロータリー米山奨学生だった先輩からいろいろロータリークラブの話を聞き、お世話クラブ、カウンセラー制度や各種イベントなどを紹介されました。その時からずっとロータリー米山奨学生に憧れていました。

 修士課程に上がって、勉学は学部の時と比べ物にならないほどに忙しくなりました。学会や発表などの予定がぎっしり、殆どアルバイトをする時間が取れない現状です。本当にこうやって安心して勉学できたのはロータリー米山奨学会のおかげです。

 経済的援助はもちろんのこと、現在奨学生としてロータリークラブの例会を週一回参加させて頂いています。世話カウンセラーの鈴木さんは中国語にも堪能で、中国の文化をよくご存知の方です。自分では気づかないいろんな日中文化の違いを教えてくれました。クラブの皆さんも私のことを暖かく迎えてくれました。まだ日が浅いのですが、米山奨学会とお世話クラブには心の底から感謝しています。いつか私もロータリークラブに社会に恩返しできる人になりたいです。

■2012学年度 受入

名前: 范 惠怡 (ジョイス ファム フィイー)
出身国:マレーシア クアラルンプール
性別:女性
大学: 専修大学 
専攻:経済学部 国際経済学科 4年

学部2年になった時に、3年になると就職活動を始めなければならないと思い付きました。勉強と就職活動に専念できるために、バイトを減らさなければなりません。しかし、母子家庭で育ってき来た私は母からの薄い経済支援しかありません。その時、大学側が私に米山奨学金をすすめて、推薦していただきました。

2012年4月から、川崎中原ロータリークラブに配属され、お世話になっています。 奨学生になる前に、米山奨学金について色々調べていました。日本最大の民間国際奨学事業で、奨学生一人ごとにカウンセラーが付き、その奨学生の面倒をみる制度です。 最初、どういうことなのか思い付かなくて、クラブに所属して、カウンセラーとしばらく付き合ったらよくわかりました。まるで、日本に家族がいたみたいです。日本にいる不安がなくなりました。そして、毎月一回例会に出席して、クラブの親切な会員と話し合ったら、ますます家族が増えた気がしました。

今はもう大学3年の後半に入り、これから本格的に就職活動をしなければなりません。自分の将来について不安は持っているが、カウンセラーとクラブの会員から支持をいっぱいいただいて、自信を持ってきました。米山奨学金に選ばれたことに心から感謝しています。自分が日本とマレーシアの懸橋になれるように頑張ります。

■2011学年度 受入

名前:洪 志勲 (HONG JIHOON)
出身国:韓国 ソウル
性別:男性
大学:慶應義塾大学
専攻:理工学研究科 開放研究科学専攻 修士課程
研究テーマ:時空間信号処理に基づく電波見守り・セキュリティシステム

私は韓国ソウル出身で2006年5月に日本のある企業に採用されて日本に来ました。2009年から2011年までは慶應義塾大学の理工学研究科で修士課程を履修し、現在同研究科で博士課程を履修しています。研究テーマは電波センサーを用いた防犯・見守りなどに取り組んでいます。

当ロータリークラブの方と初めてお会いしたのは2011年10月からで、今でもロータリー米山記念奨学生として毎月1回例会に参加しています。ロータリー米山記念奨学金制度とは、日本最大の民間国際奨学事業であるロータリー米山記念奨学会が日本で留学している外国人留学生を支援する制度です。
他の奨学制度と違う大きな特徴は、「世話クラブ・カウンセラー制度」であり、経済的な支援だけではなく人と人の交流による心の支援がある点です。
まるで家族のようにいつも温かくお食事に誘って頂いたり、笑顔で話をかけて頂いたり、心からの支援をして頂いて、クラブの皆様に大変感謝しています。特に父親のようにいつも面倒をみて頂いたカウンセラーの鈴木様に心深く感謝します。

今年4月からは残念ながら奨学生としての活動は終了しますが、頂いた感謝の気持ちを忘れずに一生懸命頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
■2010学年度 受入

名前:孫 顥(SUN HAO)
出身国:中国 SHENYANG
性別:男性
大学:東京工業大学
専攻:総合理工学研究科 物理情報システム専攻 博士課程
研究テーマ:グリッドアプリケーションのためのインタラクティブシステム

博士課程3年のとき米山奨学会のお世話になり,温かく見守られる中で卒業できました。米山奨学会は経済的支援だけではなく奨学生を育成する様々な工夫もあります。

月一回の例会は学生ではまだ知らない社会を垣間見せてくれました。世話カウンセラーの鈴木さんからも時々アドバイスやご馳走していただき,生活面をケアしてくれました。
卒業を控えた一年間,経済とメンタルをケアしていただき,一番苦労する一年を温かいサポートとともに乗りきれました。

これまでの自分はとてもラッキーで,皆様のサポートを受けながら成長できました。ロータリークラブの皆様の苦労を感謝します.いま私はシリコンバレーでSEやっております,はやくも奨学会へ恩返しできるよう日々精進してまいります。

■2009学年度 受入

名前:李 明( Li Ming )
出身国:中国 SHENYANG
性別:女性
大学:慶応義塾大学
専攻:システムデザインマネジメント研究科 修士課程
研究テーマ:Fiber to the Display のビジネス化に関する研究

米山奨学生に応募した時、お世話クラブとカウンセラー制度を紹介され、どのようなクラブに配属されるか、緊張と不安な気持で、初回の例会に出席した時から、あっという間に3年の歳月が経ちました。

日々仕事で専攻の知識を活用しながら一社会人として活動している中、本当に安心して勉強できるようサポートしていただいた米山奨学金制度に感謝いたします。そして、私をいつも暖かく見守っていただいた川崎中原RCクラブの方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
経済支援だけではなく、落ち込んでいる私を励ましてくれたカウンセラー、親身になって勉強、生活を悩んでくれるクラブの方から、日本の人、日本の文化を理解し始めたと思いますし、このような経験は私にとってとても大切な宝物だと思っております。

今では、私の家の壁にはクラブの方々と私の家族の集合写真が掛けられています。それを見るたびに、みんなは私の「家族」だと思い幸せな気持ちでいっぱいです。